ロングテール=ゴミの活用!?
自社内でシステム開発している知人*1が、Web2.0的なシステムを開発しているのだが、その開発を統括している「偉い人たち」の会議資料を見てショックを受けたという。
以下議事録の一部を編集したもの。
1.もともとこのシステムは、廃棄するものの活用(ゴミの資源化)に発想のもとがある。
2.いずれにしても当社が関与したものが検索できないと意味が無い。
3.現在2万件近くのデータが入っているが、活用までに考えず、やみくもに入力されている恐れがある。
このシステムの目的は、
- 業務を行っている各技術者が自分の業務で作成したり収集したりした素材を、あくまでも自分用に日付と位置情報をつけてとにかくしまっておく場所
- 登録した各技術者は各自PCの肥大化するデータ量や破損に対する恐怖、散乱する紙資料と資料の紛失というさまざまなリスクから開放される
- 加えて、結果的にサーバに集まった資料を共有することで過去業務情報の資産化=会社として集めた資料の2次利用を可能とする
と言うことではじめていたつもりだったと言う*2。もちろんこの辺の事情は開発当初の上司には了解済みだった*3。
知人の思想に従って議事録に反論するならばこうなるだろう
- 1.もともとこのシステムは、廃棄するものの活用(ゴミの資源化)に発想のもとがある。
- 登録するデータは登録者が必要だから登録するものであり、ゴミではない。
- 今までは、個人的に死蔵されていたため結果的に廃棄される以外の用途が無かっただけ。
- 2.いずれにしても当社が関与したものが検索できないと意味が無い。
- 登録者・作成日時・利用業務・データ位置があれば、十分に検索可能
- ただし、検索して必要なデータを手に入れるためには、それなりの対価(検索者自身が人力で選別するなど)が必要
- 3.現在2万件近くのデータが入っているが、活用までに考えず、やみくもに入力されている恐れがある。
- 2万件程度では、有用なデータの絶対量が少ないため現状では目的にあったデータはない可能性が高い。
- 自分以外の人間がラベリングしたデータは、結局あまり役に立たないことが多い→活用まで考えて入力しても無駄
(時間切れ。続きは後ほど。病院にいかないといけないので)