「IT部門が頼りなくなった」って昔は頼れたとでも? - 練習帳のつづき
しかし、元記事って「ベンダSE」の印象がベースなんだよなぁ。
これがユーザ企業のユーザ層からの意見なら真摯に受け取るべきだと思うけど、(少ないなりに)金を受け取ってサービスを提供している側が「客の質が落ちた」なんてぼやくのは、あまりいいことじゃないと思うんだけど。
それはそれとして、「社内IT部門」の影が相対的に薄くなってきているのは事実。その理由を俺なりに考えると
- やりやすいところは、すでに開発なり整備なりが終わってしまい、基本的に運用フェーズに入っている
- 残っているのは「莫大な金がかかる」か「企業文化を根底から覆さないとならない」か「やってもやらなくてもどっちでもいい」ようなことばかり
- Web2.0などの浸透で、ユーザ側が日常時により便利なシステムを複合的に利用するようになっているにもかかわらず、システム開発側(社内IT部門、ベンダーSEなど)は、その辺の感覚を理解できていない。
- もうパソコンマニアがそのマニアックな知識を披露するだけでありがたがられる時代は終わった。
こんな感じだろうか。
余り支持されそうにないんだが、「社内IT部門」には「最新ITの知識」なんて必要ないと思っている。っていうかIT技術さえほとんど必要ない。そんなことはベンダSEにまかせればいい。
そのかわり、社内のあらゆる業務プロセスに通じ、ボトルネック*1やセキュリティホール*2を把握することのほうが大事になってきていると思う。
以降は愚痴
「IT技術はベンダSEに任せればいい」と書いたが、これがなかなか難しい。ベンダSEは基本的に専門家でしかないので、守備範囲外のことはなかなか対応してもらえないのが実情だ。
「専門分化したベンダSE」と「社内プロセスに精通したIT部門」との間に立つシステムコンサルタント的なサービスがあったらいいのにといつも思う。ベンダのしがらみとは無関係に最適なシステムを選んでくれるような会社はないものだろうか。
たとえば、「増え続ける社内文書のセキュリティ向上と有効活用を図る」というミッションに対して、
- 必要なシステムを選択してくれる
- メインのストレージは高速性、耐障害性重視でA社
- ニアラインのバックアップは、B社ハードにC社のマネージメントソフト
- 遠隔バックアップの仕組みはD社のマネージメントソフトと、既存のE社のWANサービス
- エンドユーザ側の管理システムおよびサポートは既存のF社
- 全文検索等のナレッジベースシステムはG社
- さらに全体の整合をとった上で、導入手順やリスクの少ない導入方法の提案してくれる
- ついでに各システムの価格交渉もしてくれる
なんかを、こちらの事情に合わせて提案してくれるような会社ってないかなぁ。しがらみとか系列とか無しに。
「それがIT部門の仕事だ」と言われれば言葉もないんだけど。
うーーん。まとまらず。最近ものすごい勢いでノイズを撒き散らしている気がする。ごめんなさい。