練習帳@blog

これからは写真中心で行きたい

「ウェブ進化論」と「攻殻機動隊」

「はあ?? 何が望みだ? 俗悪メディアに洗脳されながら 種(ギム) をまかずに 実(フクシ)を食べる事か? 興進国を犠牲にして。 お前にだってゴーストがあるだろ。 脳だって ついてる電脳にもアクセスできる。 未来を創れ 」(草薙素子@攻殻機動隊 (1) (1991/10)

ウェブ進化論を遅ればせながら読んだ。

「すごい衝撃」と言う程のことはなかったが、自分が考えていることの方向が間違っていない(少なくとも同じ考えの人がいること)を書籍の形で確認できたのは大きな収穫だった。しばらくは、この本を盾につかえば、いろいろ説明するときに楽できそうだ。

この本でもっと強調しても良いのにと思ったことがひとつある。それは「新中間層」ともいえる、総表現社会参加者は、ダイナミックに入れ替わっているということだ。
大衆はいつでも「総表現社会参加者」になれる。少なくとも今の日本にはその自由がある。
数百円あれば、インターネットカフェに行ってブログを書くことができるのだ。
多数のオープンソースやブログ記事を読んで一気に最先端の知識も得られる(羽生善治氏がいうところの高速道路)。
ぼんやりしていれば沈んで行くし、ちょっとひと掻きするだけで一気に浮上することも不可能では無い。


ウェブ進化論を読み終えて、浮かんだセリフが、冒頭のものだ。1991年(連載はもっと前?)に、このセリフを書いた士郎正宗って、改めてすごいとおもう。


しかし、そんな下克上が常態化した社会では、不安定きわまりないという考えもあるだろう。競争が激しく、目まぐるしく変化しているのも事実。「ウェブ進化論」でも、「非常に厳しい競争継続社会」と表現されている。
しかし、この点でも俺は楽観的だ。
もちろん、一発当てて後は印税暮らしと言うわけにはいかなくなっているが、かりに脱落しても、「高速道路」を使って何時でも復活できるから。