「女の敵は女」とよく言うけど
こんなニュースばかりだと、男女関係無く、日本国民、いや人類共通の敵なんじゃないかと思う。
稲田朋美衆院議員は「(離婚前に妊娠するような)法律婚の間の不貞行為は不法行為だ。(実質的に別居しているケースなど)例外を保護する場合は裁判上の手続きで認めるのが民法の原則だ」と述べた。西川京子衆院議員も「『アリの一穴』のようになって婚姻制度が崩れていく危険性をはらんでいる」と語った。
想像力不足+妄想力過多。
自分たちが法律の規定や婚姻制度がなくなったら結婚生活を維持していけそうにない*1からと言って、世の中の人間全部がその基準で行動している訳じゃない。
それに離婚後、再婚禁止期間中にできちゃった場合は、別に不法行為でもなんでもないはず*2。もしそれが不法行為だとすると、できちゃった婚は全部だめってことになるわけで。
あと、不法行為をやっちゃった男は、不法行為の責任を取りようがない(法律上は自分の子供じゃないわけだから)わけで、むしろそっちの方が問題あるんじゃないか?
それはそれとして、稲田朋美衆院議員も西川京子衆院議員もともに「愛国心」がとても大好きなようだが、彼女らが愛しているのは国民ではなく国、守っているのは一人ひとりの人間ではなく、制度や因習だと言うことが良くわかる発言だ。
国民はどうでもよくて国と言う制度が大好きなら、こういう国を作ればいいのに。
「他の場所で増えたときに、機器の故障などで子供の生命の安全が確保できない状況も想定せざるを得ない。ポストの仕組みや運用によっては児童虐待防止法や刑法の保護責任者遺棄罪にも触れる可能性がある」
超訳:「いままでは、捨てた親に責任を押し付けていればよかったが、ポストの仕組みや運用によっては、設置者や監督官庁である厚生省などが責任をとらざるをえない可能性がある。迷惑な話だ。」
人殺しが合法化されたからといって、誰も彼もが人を殺して回るわけじゃないのと同様、匿名の養育委託が実現したからと言ってせっかく産んだ子供を捨てまくる親はいない。
ましてや「こうのとりのゆりかご」は保護責任者遺棄を合法化したものではない。それはおいといてとにかく子供の命だけは救おうという話だ。
親にしっかり責任を取らせるためにも、まず子供の命を救う必要があるということがどうして理解できないんだろう。
「こうのとりのゆりかごへの不快感」とか「300日規定見直し延期」は、「悪い奴の子供は、それだけで罪。全うに生きれると思うなよ」と考えているとしか思えない。
生まれてきた子供のことをこれっぽっちも考えていないような奴は、男にとっても害悪以外の何者でもないと思う。
こちらは、勉強中。理由や背景がいまひとつ見えない。
「給料などの待遇への反映無しで、仕事と責任だけを押し付けられそうになっていた*3」と言う可能性もありそうなんだが、今のところそういう話はあまり聞かないなぁ。
でも、それなら「地位向上」が闘争の主流になりそうなもんだがどうなんだろう。助産師制度との兼ね合いがあるのか?
これは・・・。
「そんなに孫が欲しいなら、受精卵やるから自分で産め」とか「孫を産んでやるから受精卵よこせ」とか、もっと怖いのは「あたしがちゃんとした人の精子で受精させた上で産んでやるよ」みたいな争いが起きる予感。
想像力も妄想力も過多か。
代理母の問題については、男は生物学的に何か意見を言える立場にないと思っている。それについてはいずれまた。