「文部科学省が給食費未納をモラルの問題にしようとしているをどう思いますか」

「給食費未納問題」で問われるべきは文部科学省のモラルだ - 練習帳の、id:debyu-boさんのコメントをネタにしてみる。

debyu-bo 『こんにちは。この調査に限らず、「○○（学力低下とか）の原因についてどう思いますか」「○○は増えていると思いますか」系の調査をやる意味が本当に分からないですね。客観的にある程度の推定ができる問題ならば、実態と印象の乖離を示す意義はあるのでしょうが、たいていはこの調査のように印象＝実態であるかのように報じられているような…。』(2007/02/06 00:35)

「印象＝実態」だと思っているとても幸せな人たち、つまり、この「自分の意識」が「世の中の全て」だと思っている人にとっては、今回のような調査はとても意義のあるものなんだと思う。

こういう人は、たいてい「自分の印象を修正する情報」よりも「自分の印象にマッチした情報」のほうを好む・・・いや、「自分の印象にマッチしない情報」は拒絶したがるので、こういう人にとってはid:debyu-boさんいうところの「どう思いますか」系の調査はとても心地の良い意味のあるなんだろう。

このあたりの事情は、「科学 vs ニセ科学」とか「宗教 vs 科学」などの論争の根底にあるような気がするが、関係ないかもしれない。

「アンケートを担当した文部科学省の高学歴なお役人様がこの世の中を自らの印象のみで捉えているような幸せな人だ」っていうのもいやな話だが、「アンケートを担当した文部科学省の高学歴なお役人様が、下々はそんな幸せな人(=馬鹿)ばかりだからこの程度のアンケートで十分だ」と思っているとすれば、相当に救いがないなぁ。