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これからは写真中心で行きたい

http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2006/18webhonpen/html/i1113300.html

タイトルは、「http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2006/18webhonpen/index.html」に入っているコラム。なかなか面白い話だ。

厚生労働省の「人口動態統計」に基づき、2000(平成12)年から2004(平成16)年までの5か年平均をグラフにしたものが第1−1−10図である。7月から10月まで夏から秋にかけての時期及び1月において出生数が多く、2月から6月までの春を中心とした時期に出生数が少ない傾向となっている。

この原因が、

このように月ごとに出生数のばらつきがみられたのは、結婚の時期との関係も影響していると考えられる。日本においては、欧米諸国と異なり、婚外子の割合が極めて少なく、出生のほとんどが戸籍法に基づき婚姻の届出をした夫婦によるものである。父母の結婚期間からみた出生構成割合をみると、第1子の半数は、結婚後4か月から1年半後の間に誕生している。結婚件数の多い春に結婚した夫婦がその年の秋から翌年の夏に出産し、秋に結婚した夫婦が翌年の7月以降に出産するということが推測される。

というのがますます面白い。


個人的な印象(俺は男なので実際のところは知らん)では、春先に産んだ方が臨月の時期に暑くなくて楽そうな気がする。逆に夏に産んだら免疫が切れるころ(5、6カ月ごろ)冬になっちゃうので風邪を引き易くなっちゃうような。

もっとも、乳児は暑かったら暑かったで脱水になったりあせもだらけになったりするので一長一短か。



それにしても、このコラムが入っている少子化白書はなかなかいい資料だと思うんだが、あまり引用されていないような気がする。俺が拾い読みした部分についてはかなりまともなことが書いてあるが、こういうバランスの取れている部分がある意図*1を持って少子化の恐怖をあおっている政府の方針に必ずしも一致していないのが原因かもね。


政府がFUDをあおっているかどうかはさておき、「1人の女性が生涯に生む子供の数を示す指数が、2004年の1.28から2005年に1.26と最低を更新した」みたいなあおり記事のように、期間合計特殊出生率の数字だけで一喜一憂するのは、CPUのクロック数だけでパソコンの性能を語るくらい不完全・不健全で愚かな話だと言うことをこの白書を読んでほぼ確信した。


厚生大臣はこの白書をちゃんと読んでいるんだろうか?

*1:意図があるかどうか知らんが、FUD的な雰囲気を持っているのは確かだと思う。