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これからは写真中心で行きたい

ワーキングプアとロングテール

昨日のエントリをアップしたあと、「ワーキングプア」についてもっと考えてみた。もっともっと考えてみた。怖い考えになってしまった*1


それは、「いよいよ、働きたい人だけが働けばいい社会が、始まりつつあるのかもしれない」ということだ。突っ込みどころ満載の言い方をすれば「機械にできることを人間やっても金にはならない」ということ。


「機械にできることしかできない人間は駆逐される」という言い方は、産業革命以降、何度も何度も、ある人は恐怖に駆られながら、あるいは冗談めかして、SFとして、都市伝説として語られてきたが、ペーパーレス同様決して実現はされてこなかった。

なぜならば、機械化は「少品種大量生産」しかできなかったからだ。だから「ロングテール」とよばれる「多品種少量生産」の部分に「機械にもできるけど人間がやった方がコストが安い」という理由で中小企業や個人が商売できる余地がたくさんあり、結局人間は駆逐されずに済んできた。

件のNHKスペシャルで出てきたらしい仕立て屋さんはその典型だろう。以前は大企業から相手にされないような細かな注文をしっかりと反映することで十分な利益を上げてきていたはずだ。


しかし、Webは進化してしまった。もう、昔通りのやり方ではロングテールでは商売できなくなってしまった。


お得意様も新規顧客も、日本のあるいは世界のどこかにいる会社にあっさりとさらわれてしまった。

Webで、郊外型の大規模店舗の窓口で、注文は個々じゃないどこかに集められ、製品は直接お客様に届けられる。

より安く、より早く。確かに品質は多少落ちるが普段使いには十分だ。クレームも返品も自由。文句を言っても町内の人間関係にひびが入る心配は無い。



炭鉱夫やキーパンチャーがいなくなった時以上に劇的な変化が起こっていると思う。

そもそも生産活動に人間がほとんど必要なくなってきているのだ。仕事場がないのではない。やることがないのだ。


嘘だと思う?

失業者が増え、ホームレスが増え、ニートが増えているのに、GDPも増えているんだぜ。

働かない人がたくさんいるのに、ものはあふれ、輸出が減ったり輸入が増えたりしていないんだぜ。


実はもう、仕事をしなくてもいいんじゃないのか?  


仕事をして誰かの役に立つことと生活のためにお金を得ることは独立してしまっているんじゃないのか?


なあ!そうだろ!?みんな!!*2


・・・・


適当なことを書きっぱなしで、今日はおしまい。