「梅田望夫著『ウェブ進化論』補完計画」と404 Blog Not Found:権威2.0
残念な「Web進化論」書評 - 練習帳のエントリに対してお返事いただいたようだ。
俺の身勝手なお願いにもかかわらず明確に回答していただけた。ありがたいことだ。
非常におこがましいのだが、以下の一文を読んで正直俺は安心した。それは彼の一連の議論が「愛」を前提としていることが分かったからだ*1。
頂いたトラックバックに対してトラックバックで返答させて頂く。たしかにこの「愛と苦悩の日記」の親サイト「think or die」の目的は、団塊の世代を中心とするおじさん世代とは別の思考法を模索し、提示することである。その意味でトラックバックを頂いた方のおっしゃるとおり、梅田望夫氏はいってみれば僕の「味方」であり「同志」である。
そして、このエントリを読んでから、404 Blog Not Found:権威2.0を読み直すと、鈍い頭にもようやく弾さんの言い分の目指すところが見えてきたような気がする(特に最後のほうの2パラグラフあたり)。
こんな風にしっかりとお互いに意思表明ができるBlogっていうのは改めて面白いものだなぁと思う。
そうそう。肝心なことを書いておかなければ。
俺自身は、「Web進化論」にあまたあるとされる「論理的なスキ」はほとんど気にならなかった。啓発本にありがちな「トンデモ」感も感じられなかった。
この理由については、ちゃんとまとまっていないのだが、こんなところかなと思う。
- GoogleもAmazonも(Hatenaを含むブログ文化も)すでにサービスを提供しており、社会的影響が大きくなっていると俺自身も考えていること
- とにかく、いろいろ楽しいサービスがどんどん、本当に、使えていること
つまり事実として目の前にあることだから、論理的な証明は不要で、分かりやすい説明で十分だと思ってしまったという訳。だから、新書判の書籍としては問題なく、論文の査読のようなまねをするのはどうよ、と思ってトラックバックした次第。
もっとも、論理の精度とは別に「Web進化論」自身に対しては、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読んだときに感じたものと同じ「ずるさ」があるような気がするのだが、それはまた別の話だ。
- 作者: リチャード・ドーキンス,日高敏隆,岸由二,羽田節子,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/02/28
- メディア: 単行本
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